片足のダンサー・大前光市さん。

 

ご自身では「かかしのダンサー」
とも表現されています。

 

リオパラリンピックの閉会式で
行われる引き継ぎセレモニーで、
日本のパフォーマンスの
重要な役割を担う方です。

 

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世界的に有名な大前さんですが、
失礼ながら私はパラリンピックの
ニュースで初めて知りました。

 

い、イケメンやないですか・・・w

 

一体どんな方なのか、
そしてなぜ左足を失ってしまったのか、
今回は大前光市さんについてご紹介します。

 

プロフィール

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名前:大前光市(おおまえこういち)
生年月日:1979年9月27日
血液型:O型
出身地:岐阜県

 

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左足を失った理由は?

大前さんは交通事故が原因で
突然片足を失ってしまったそうです。

 

その事故原因は飲酒運転車。

 

雨の日の夜、天王寺動物園の脇で
泥酔した酔っ払いが運転していた
車にひかれてしまったのです。

 

そのときの痛みについて
大前さんは「脳を突き刺すような激痛」
だったと後に語っています。

 

それは2003年、
大前さんが23歳のときでした。

 

大前さんは15歳で舞台芸術に
関心を持ち、高校生の頃から
舞台に立ってきました。

 

大阪芸術大学では
バレエダンサーとして有名な
堀内充氏に師事し、
自身のソロや振付作品も創作し始め
夢と希望に満ち溢れていた頃に
その事故が起こりました。

 

皮肉なことにもそれは
入団オーディションの前日の
出来事だったそう。

 

それから大前さんは
痛みに耐え続ける生活に苦しみ、
近所から苦情がくるほど
言葉にならない奇声を
発し続けたといいます。

 

それはもちろん心の痛みもあったでしょう。

 

バレエダンサーとして
これからだというときに
知りもしない酔っ払いのせいで
人生が激変してしまったのですから。

 

ダンスの仕事はほぼ無くし、
出演しても自分だけ報酬が
もらえないこともあったのだとか。

 

「運が悪かったね」という言葉や
「今の君は必要ない」という
冷たい言葉も散々かけられたそう。

 

当時の様子を自分は
「粗大ごみ」だったと語っていました。

 

激痛に耐え、生きるために
ダンスではない日雇い仕事をこなす日々。

 

途方にくれた大前さんは、
体も心もボロボロに傷つき
感情を抑えきれずに
人目も気にせず泣いていたそうです。

 

そうしてまた使えないとクビにされ、
心を無くして生きてきたといいます。

 

その間約10年。

 

ですが大前さんは大好きな
ダンスを忘れられませんでした。

 

絶望の淵にありながらも、
義足を外して踊ったことで
自分にしかできない
ダンスがあると気づきます。

 

そこから大前さんは
自らの運命を受け入れ変わっていったのです。

 

大前さんを支えてくれた
舞踊家の佐藤典子さんという方が
いらっしゃいます。

 

佐藤さんにはバレエを
やっていた娘さんがいました。

 

その娘さんは、骨肉腫で
脚を切断したものの助からず
20代で亡くなってしまったそうです。

 

佐藤さんはそんな娘さんと
大前さんを重ねていたのかもしれません。

 

佐藤さんは大前さんに
こんな言葉をかけたそうです。

 

「人間は生まれながらに定められた自分の台本を持つ。それは変えられない。でもだからこそ、その台本を自分らしく演じきらなくては」。

 

そこで大前さんは
「決められた運命ならば
自分でその道を歩いてみせる」
と考え改め、そんな踊りに
しようと再スタートしています。

 

壮絶な10年間を知ると、
正直生きているだけでも
すごいと思ってしまいます。

 

それでも大前さんは
義足のダンサーとして
評価されるためではなく、
ダンサー・大前光市として
観客を魅了するために
再び舞台に立ちました。

 

その言葉の通り、
大前さんのダンスは
見ていても片足だということが
全く気になりません。

 

おそらく身体にかかる
負担などもあるので
体力作りなども常に人一倍
努力されていると思います。

 

足のついた義足では
バレエの動きのように
つま先を伸ばして使えないので、
ダンスのテーマにより
義足を変えるなど工夫もしているそう。

 

それでも不思議なのは、
ダンスが始まった瞬間に
大前さんの世界感に
グッと引き込まれてしまい、
義足がどうのこうのというのは
頭の中から消えてしまうことです。

 

残されたものでどう表現するか、
これは義足のダンサー
GIMICOさんも言っていました。

 

また、多くの
パラリンピアンたちも言っています。

 

障害は個性である、と。

 

人と比較するのではなく
自分にしかできないことを
考えた結果大前さんの今があります。

 

再スタートを切ってからは
様々なジャンルのダンスも学び
自分の体の動きに反映させ
たくさんの賞も受賞しました。

 

そして現在は
フリースタイルダンサーとして
ダンス指導や講演なども
積極的に行っています。

 

彼女や結婚について

大前さんのプライベートに
ついて調べてみましたが、
これといった情報は全くありません。

 

ブログにも「独身」と書いてありましたし
結婚はされていないようです。

 

彼女の有無はわかりませんが、
過去10年を今に凝縮するかのように
バレエに取り組んでいる方のようなので
仕事に没頭している気がします。

 

そんな大前さんの姿に
憧れている女性も多いと思うので、
もしかしたら影で支えてくれている
存在もいらっしゃるかもしれませんが・・・

 

何か嬉しい報告があれば
大前さんがご自身のブログで
語ってくれるでしょう。

 

ダンス教室の様子や
メンタル面に関することなど
様々なことを発信していらっしゃいます。

 

自分を見失ってしまいそうな方は、
大前さんのブログを見てみるだけでも
元気をもらえると思いますよ。

 

リオパラリンピックの
パフォーマンスのテーマは
「ポジティブスイッチ」

 

大前さんが現実を受け入れ
再び立ち上がったときのように、
力強い踊りを見せてくれるはずです。

 

閉会式はいよいよ明日、
楽しみですね。